「厚焼き卵」レシピ～毎日の二人ごはん～

2024年4月22日 2024年4月22日

外園史明 FUMIAKI HOKAZONO

おなじみのおかずの味が決まらない…、というお悩みって皆さんありますよね。

何度食べても飽きない味で、これができれば応用もきくようになるかしら、と思うのがおなじみのおかず。つまり基本ということなのに、なかなか自信が持てないのが、肉じゃがや照焼き、卵焼き…。

「何度作ったことでしょう！飽きないおかずの代表です」

「甘くてこくがあって、香ばしい。焼きたてのおいしさは、自分で作ってこそですね」

そんな毎日のおうちごはんに作りたい「毎日の二人ごはん」のレシピを、松本忠子先生のレシピとして掲載していきます。

卵をほぐして、だしみつを加え、白身を切るように軽くとく。
卵焼きなべを充分に熱して、油をたっぷり全体になじませ、余分な油は一度あける。卵液の1/3量を流し入れ、手早く全体に広げて、箸で気泡をつぶしながら八分どおり火を通し、箸を横から入れて、なべごと反動をつけ、向う側から手前に二つに折る。
油を含めたキッチンペーパーでなべ肌のあいた部分と側面に油をぬる。卵を向う側に滑らせ、手前のなべ肌にも油をぬり、その上に残りの卵液の半量を流し、焼いた卵を持ち上げてなべを傾け、卵焼きの下にも流し込む。気泡をつぶしながら焼き、表面が半熟のうちに再び二つ折りにする。
３と同様に、残りの卵液も焼く。
油をぬりながらなべの側面を利用して角を焼き、きっちり形を整えて、裏返し、全体に油を回して、板にとる。

※卵の大きさにより、だしみつは加減します。

「なべを上げ下げすれば、火加減が自在でしょう。お箸を持った右手も休ませずに縁についた卵を落として、焦げないようにします」

「卵6個にだしみつ1/3カップ。だしみつが作ってあって、配合を覚えたら気軽に焼きたくなりますよ」

なべに濃めのだし汁2と1/2カップ（以下、作りやすい分量）、砂糖400g、酒、みりん各1/2カップ、塩大さじ1と1/2を入れ、一煮立ちさせてからしょうゆ小さじ1を加え、ふつふつと静かに煮立つ程度の弱火にする。
あくを除いて、1時間ほど煮つめる。目安として約3割減ったら火を止めて、そのまま粗熱を取る。
清潔な保存瓶で冷蔵保存（3か月ほどもつ）する。

※ゆで豆や煮物、あえ物にも活躍する、作りおきの"便利調味料"です。甘みに奥行きが出ます。