「さわらの西京焼き」レシピ〜おせち料理の作り方(松本忠子レシピ)〜

年初めのおせち料理は、一年に一度の出会いの味。新しい年がより歳になるようにと心を込めて作ればこそ、家族はもとより、歳神様にも喜んでもらえるのだと思います。床飾りの掛け軸の富士山、おせちを収める蒔絵の重箱など、晴れの道具で新年を飾りつける。そんなめでたい日にこそ作りたいおせち料理のレシピを、松本忠子先生のレシピとして掲載していきます。


おせちを盛り込む重箱は、四段重ねのものが多く見られます。漢数字の四を与の字に代えて読ませることも一般的になっているようです。
お餅をいただくことの多いお正月なので、与の重には食をすすめ、口直しも兼ねることができる酢の物を中心に詰めています。焼き物も欠かすことのできない一品で、ここではまながつおの西京漬けを入れてありますが、たれに漬け込んだものも味がよいものです。ただ魚はあまり長く漬け込むと繊維がかたくなり身が縮こまりすぎてしまいますからご注意ください。焼くときも焦げやすいので、中火の遠火で焼き上げます。
中に詰めるごちそうは、紅白なますと焼き魚は私のおせちでは定番ですが、他の料理は年ごとに変えることもあり、自由に楽しめるのが与の重です。

※画像はイメージです

材料 

  • さわら…1キロ(約10切れ)
  • 塩…適宜
  • 西京粒みそ…1キロ
  • 酒…1/2カップ
  • みりん…1/4カップ

作り方 

①さわらは裏表に薄く塩をし、30分ほどおく。
②西京みそは、酒とみりんでゆるめ、みそ床を作る。
③①の水気を軽くキッチンペーパーでふき取り、②に漬け込む。
④二日ほど漬け、流水で軽く洗ってざるにあげ、キッチンペーパーで水気をふいてからこんがりと焼き上げる。


●粒白みそは、お正月近くになるとよく売られているが、入手できなければ普通の白みそでもかまわない。まながつおのみそ漬けも、このみそ床に、同様に漬け込む。
ぶりなど青背の魚は、ふだん使っているみそで同様の作り方でみそ床を作るといい。

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注意事項

※著者「松本忠子」の『おせちと年末年始のおもてなし』より記載したレシピになります。
※著作権者本人様より掲載の許可をいただいております。

参考文献

■作品名:『おせちと年末年始のおもてなし』
■著者:松本忠子
■出版社:文化出版社