【用語集(35)】「粉落とし」とは - 意味・使い方 -
ラーメン業界でよく使われる言葉の用語集をまとめています。
「粉落とし」の意味・使い方・注文可能な店舗やレシピを掲載しています。
ラーメンの基本知識の1つとしてご利用ください。
ラーメンに使う「粉落とし」とは
麺のゆで加減を表す用語で、ゆで時間は瞬間で、麺の打ち粉をさっと落とした程度のゆで時間(3秒ほど)です。
麺を啜った時に、鼻に抜ける小麦粉の風味が感じられるので、麺そのものの味をダイレクトに味わえることができ、また、最後のほうに麺が伸びてしまう心配もないのが特徴です。
博多ラーメンといえばほとんどの場合とんこつスープを指しています。そして、細麺、替え玉、麺の硬さが選べるといった特徴があり、そのなかでも九州北部発祥の博多ラーメンにおいて、粉落としが提供される事が多いことで有名です。
麺のゆで加減を表す用語には、麺が一番硬い「粉落とし」のほかに
麺が硬い順から「針金(ハリガネ)(茹で時間10秒ほど)」「ばりかた(茹で時間20秒ほど)」「かためん」「ふつう」「やわ」「ばりやわ」があります。
また、ラーメン店によっては「粉落とし」より硬い、「湯気通し(茹で時間1秒ほど)」、「生(茹で時間0)」を提供しているお店もあります。
「粉落とし」のおいしい食べ方
とんこつラーメンの本場、博多でも「粉落とし」を実際に注文している方はほとんどいないようです。
「粉落とし」を注文する方はかなりの通です。
一般的な博多ラーメンを提供しているお店のゆで時間は
「ふつう」で30秒~60秒となります。
それに対して
「粉落とし」は3~10秒
さらに硬くなってくると
「湯気通し」0~3秒
「生」0~1秒
となります。
「粉落とし」はゆでる時間が少ない分、麺が水分を吸っていないので、通常の湯で具合の麺よりもスープをよく吸います。スープがよく染み込んだ麺が好きな方、半生の麺の食感が好きという方はぜひお試しください。
「粉落とし」が食べられるラーメン店
「粉落とし」のようなゆで時間が短い麺は博多発祥ということもあり、博多で注文できるらーめん店が多いです。
博多以外の地域やメニューに載っていなくても注文することができる場合がありますので、詳細は各ラーメン店舗へお問い合わせください。
「粉落とし」が食べられるラーメン店の再現レシピ
「粉落とし」に合うスープ出汁
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参考文献
■作品名:『ラーメン大全』
■著者:西尾了一
■出版社:株式会社旭屋出版