「栗きんとん」レシピ〜おせち料理の作り方(松本忠子レシピ)〜

年初めのおせち料理は、一年に一度の出会いの味。新しい年がより歳になるようにと心を込めて作ればこそ、家族はもとより、歳神様にも喜んでもらえるのだと思います。床飾りの掛け軸の富士山、おせちを収める蒔絵の重箱など、晴れの道具で新年を飾りつける。そんなめでたい日にこそ作りたいおせち料理のレシピを、松本忠子先生のレシピとして掲載していきます。

※画像はイメージです

材料 

  • さつまいも(金時)…1キロ(正味500グラム)
  • くちなしの実…2個
  • 栗甘露煮(瓶詰)…20粒
  • 栗甘露煮のシロップ…1カップ
  • 砂糖…300グラム
  • 煮きりみりん…1/3カップ
  • 塩…小さじ1/3

作り方 

①さつまいもは、3センチ厚さの輪切りにし、皮を厚くむいた端から水に落とし、さらす。

②くちなしの実は、包丁で半分に切り、ガーゼに包んでたこ糸で結ぶ。

③鍋にたっぷりの水を入れ、さつまいもとくちなしの実を加えて、やわらかくなるまでゆで、ざるにあげて、熱いうちに裏ごしする。

④さらしで作った袋に③を入れ、流水の下でいも臭さがなくなるまでもみ洗いし、水気をきちっと絞る。

⑤厚鍋に④と調味料、栗甘露煮のシロップを合わせ、弱火で40分以上、木しゃもじで返しながら、透き通るような照りが出るまで練り上げる。

⑥鍋底に道がつくようになったら、汁気をきった栗の甘露煮を加え、さらに10分ほど火を通したら出来上り。

●鍋によってあくが出て色が悪くなる場合があるので、厚手のほうろう、または厚手のステンレス鍋を使用するとよい。

●汁気が多いので始めは鍋に任せておいていいが、煮つまってきたら必ずつきっきりで、下から木しゃもじで返すこと。

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注意事項

※著者「松本忠子」の『おせちと年末年始のおもてなし』より記載したレシピになります。
※著作権者本人様より掲載の許可をいただいております。

参考文献

■作品名:『おせちと年末年始のおもてなし』
■著者:松本忠子
■出版社:文化出版社