「厚焼き卵」レシピ〜おせち料理の作り方(松本忠子レシピ)〜

年初めのおせち料理は、一年に一度の出会いの味。新しい年がより歳になるようにと心を込めて作ればこそ、家族はもとより、歳神様にも喜んでもらえるのだと思います。床飾りの掛け軸の富士山、おせちを収める蒔絵の重箱など、晴れの道具で新年を飾りつける。そんなめでたい日にこそ作りたいおせち料理のレシピを、松本忠子先生のレシピとして掲載していきます。


おせちを盛り込む重箱は、四段重ねのものが多く見られます。漢数字の四を与の字に代えて読ませることも一般的になっているようです。
お餅をいただくことの多いお正月なので、与の重には食をすすめ、口直しも兼ねることができる酢の物を中心に詰めています。焼き物も欠かすことのできない一品で、ここではまながつおの西京漬けを入れてありますが、たれに漬け込んだものも味がよいものです。ただ魚はあまり長く漬け込むと繊維がかたくなり身が縮こまりすぎてしまいますからご注意ください。焼くときも焦げやすいので、中火の遠火で焼き上げます。
中に詰めるごちそうは、紅白なますと焼き魚は私のおせちでは定番ですが、他の料理は年ごとに変えることもあり、自由に楽しめるのが与の重です。

※画像はイメージです

材料 

  • 卵(大)…6個
  • だしみつ(だて巻きを参照)…1/3カップ
  • サラダ油…適宜
  • ごま油…少々

作り方 

①卵を割りほぐした中に、分量のだしみつを入れてさっくりと混ぜ合わせる。
②卵焼き器をから焼きして充分熱くしてから、サラダ油とごま油少々を入れてよくなじませ、余分な油は戻しておく。
③②に、①の1/3量をまず流し入れ、下から焼けはじめて空気穴がふくらんできたら、菜箸の先で丹念につぶしておく。
④下側が焼き上がったら手前に二つに折り込み、あいた部分に油を再度なじませて卵を向う側にすべらせ、手前側にも油をひいてまた①の1/3量を流し込んで焼く。
⑤同様にして残りの卵液も流し入れ、そのつど折り込んで卵の下に流し込み、角をきっちり焼き込んで形を整える。
⑥火を止め、抜き板(まな板や菓子折りのふたなどで可)で卵焼きを裏返して抜き出す。

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注意事項

※著者「松本忠子」の『おせちと年末年始のおもてなし』より記載したレシピになります。
※著作権者本人様より掲載の許可をいただいております。

参考文献

■作品名:『おせちと年末年始のおもてなし』
■著者:松本忠子
■出版社:文化出版社