汁なし担々麺の作り方④
【プロ直伝】汁なし担々麺の基本の作り方・レシピ
ラーメンのルーツとも言える中国のスープを分類する。この中国からの食文化は広く世界中に大きな影響を与えているが、とりわけアジア各国の麵料理は、日本のラーメンをはじめ大きな影響を受けているといえよう。
①濃度による湯の分類をする。
「上湯」「清湯」「白湯」と出来上がっていくスープの濃度で分類されている。上湯は基本の一番スープ。副材のうま味を引き立てる調味料的な役割を担うようなスープでもある。清湯は鶏肉や豚肉を使った澄んだスープ。白湯は鶏、鶏の脚、豚肉、豚骨などで作った白濁したスープ。
②素材による湯の分類をする。
動物スープ(ホン湯)
- 清湯(チンタン):鶏肉や豚肉などで作ったスープ
- 鶏湯(ジータン):鶏肉や鶏ガラで作ったスープ
- 毛湯(マオタン):豚肉や豚骨、鶏ガラで作ったスープ
- 白湯(パイタン):毛湯の材料に豚の脂身や豚足、鶏の脚などを加えて作ったスープ
- 肉湯(ロウタン):豚肉、豚骨で使ったスープ
- 干貝湯(ガンベイタン):貝柱で作ったスープ
植物スープ(素湯スータン)
- 香菇湯(シャングウタン):干し椎茸を使ったスープ
- 豆芽湯(ドウヤータン):豆もやしを使ったスープ
- 蔬菜湯(シューツァイタン):野菜2~3種を使ったスープ
③清濁による湯の分類をする。
- 清湯(チンタン):肉のたんぱく質を使って澄ませたスープ
- 白湯(パイタン):毛湯の材料に豚の脂身や豚足、鶏の脚などを加えて作ったスープ
④質による湯の分類をする。
- 上湯(シャンタン):基本の一番スープ
- 頂湯(ディンタン):高湯ともいう上等なスープ。上湯をベースに材料を加えて作る
- 二湯(アールタン):二番スープ。残った材料に水を加えて作る。
基本ベース
■ベース:醤油
■タイプ:まぜそば
材料
肉味噌
- 豚挽き肉…100g
- 甜麺醤…15g
- 醤油…30ml
- 砂糖…2g
- 紹興酒…5ml
- 練りごま…50g
- 豆板醬…5g
- 白ねぎ…10g(みじん切り)
- 花椒…1g
完成量…1人前
作り方
- 麺の上から肉味噌とチンゲン菜をのせる。ラー油をかける。
コツ・ポイント
世界に誇る中国・成都の名物ラーメンである。小さなお椀にタレを入れて、反対にかん水を使わない白いゆでた麺を持ち、「担子(タンズ)」(天秤棒)で担いで売り歩いたことが担々麵の由来である。スープはない、ファーストフードである。天秤棒で担いで売り歩くことより、スープを大量に持ち歩くことは難しく、汁なし担々麵こそが原型なのである。
推奨の組み合わせ
■麺:好みで
■タレ:醤油
■香味油:ラー油
■トッピング:肉味噌