「さらしあん」レシピ〜おせち料理の作り方(松本忠子レシピ)〜

年初めのおせち料理は、一年に一度の出会いの味。新しい年がより歳になるようにと心を込めて作ればこそ、家族はもとより、歳神様にも喜んでもらえるのだと思います。床飾りの掛け軸の富士山、おせちを収める蒔絵の重箱など、晴れの道具で新年を飾りつける。そんなめでたい日にこそ作りたいおせち料理のレシピを、松本忠子先生のレシピとして掲載していきます。

お正月の甘味

到来物のさまざまなお菓子があっても、お汁粉の甘味がないとお正月ではないように思えるほどです。ゆっくり一晩水につけた小豆を、皮を被らないよう弱火でコトコトふっくらと煮ておけば、お汁粉が自在に作れます。おせちの口取りに余分に作ったあんずのみつ煮も、洋風に変身です。

※画像はイメージです

材料 (出来上がり1キロ分)

  • 小豆…750グラム

作り方 

①小豆はさっと洗い、一晩水につけておく。
②そのまま火にかけ、煮立ったらその汁をゆでこぼす。再びたっぷりの水を加え、今度は小豆がすっかりやわらかくなるまで煮上げる。
③②を冷まし、受けのために大きめのボールを用意し、こし器に何回かに分け入れながらこす。
④こし器の中に残った小豆の皮は、中身が出たかすなので捨て、ボールに水とともに入っているほうがあんなので、二重のこし袋にその水と一緒に入れ、口を手でしっかり持って縛る。
⑤水を絞った袋の口をあけ、水を流し込んで、中に残ったあんをさらす。これであくのとれたさらしあんが出来上がる。

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注意事項

※著者「松本忠子」の『おせちと年末年始のおもてなし』より記載したレシピになります。
※著作権者本人様より掲載の許可をいただいております。

参考文献

■作品名:『おせちと年末年始のおもてなし』
■著者:松本忠子
■出版社:文化出版社