「くわいのうま煮」レシピ〜おせち料理の作り方(松本忠子レシピ)〜
年初めのおせち料理は、一年に一度の出会いの味。新しい年がより歳になるようにと心を込めて作ればこそ、家族はもとより、歳神様にも喜んでもらえるのだと思います。床飾りの掛け軸の富士山、おせちを収める蒔絵の重箱など、晴れの道具で新年を飾りつける。そんなめでたい日にこそ作りたいおせち料理のレシピを、松本忠子先生のレシピとして掲載していきます。
三の重には煮物を詰めます。くわい、ゆり根、里芋、たけのこ、しいたけ、ごぼう、にんじん、蓮根にこんにゃくの照り煮を加えた九種類の煮物です。一種類ずつ別にじっくりと煮ますから手はかかるように思われましょうが、下ごしらえをしながら段取りよく煮上げればいいのですから、おっくうがらずに作ってみてほしい煮物です。特に、くわいの扱いには気を配り、煮ている途中で芽を落とさないように注意します。これは元旦の祝い膳で、家族が一個ずつ、今年もよい芽が出るようにと願いながら、にぎやかにいただくからです。
同様に、蓮根も、穴から先がよく見通せるということで、おせちには欠かすことのできない縁起物。おせちとともにそんな会話も楽しんでいただけたらと思います。
材料
- くわい…200グラム(米のとぎ汁)
煮汁
- だし汁…2カップ
- 砂糖、酒…各大さじ2
- 塩…小さじ1/2強
作り方
①くわいは下から六方にむき上げ、芽を少し残して斜めに切る。
②米のとぎ汁でゆでて水にさらす。
③煮汁の材料を合わせて煮立て、②のくわいを入れて弱火で15~20分煮る。
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注意事項
※著者「松本忠子」の『おせちと年末年始のおもてなし』より記載したレシピになります。
※著作権者本人様より掲載の許可をいただいております。
参考文献
■作品名:『おせちと年末年始のおもてなし』
■著者:松本忠子
■出版社:文化出版社