「けんちん雑煮」レシピ〜おせち料理の作り方（松本忠子レシピ）〜

2024年4月8日 2024年4月8日

外園史明 FUMIAKI HOKAZONO

年初めのおせち料理は、一年に一度の出会いの味。新しい年がより歳になるようにと心を込めて作ればこそ、家族はもとより、歳神様にも喜んでもらえるのだと思います。床飾りの掛け軸の富士山、おせちを収める蒔絵の重箱など、晴れの道具で新年を飾りつける。そんなめでたい日にこそ作りたいおせち料理のレシピを、松本忠子先生のレシピとして掲載していきます。

変り雑煮

お雑煮にはそれぞれのお宅の味があり、毎年食べなれたお雑煮がいちばんおいしいとお思いのことでしょう。けれどもたまには手近にある素材を生かして、変り雑煮で違う味を楽しんでみられてはいかがでしょうか。
にゅうめん雑煮、けんちん雑煮、沢煮雑煮、いずれもしょうゆ仕立てで、焼いたお餅と相性がよいものばかりです。

材料（４人分）

里芋…3個
ごぼう…1/3本
にんじん（小）…1本
大根…200グラム
こんにゃく…1/2枚
干ししいたけ…5枚
長ねぎ…2本
木綿豆腐…1丁
餅…適宜
サラダ油…大さじ2

吸い地

だし汁…7カップ
酒…1/4カップ
しょうゆ…1/3カップ
みりん…大さじ2

作り方

①里芋は、洗って皮をむき、1センチ強の厚さに切る。
②ごぼうは、5ミリ強の厚さに小口より切り、ボールに入れた水にはなしておく。
③にんじんは、6ミリ強の厚さのいちょう切り、大根は1センチ厚さのいちょう切りにする。
④こんにゃくは下ゆでし、水にさらしたあと、適宜ちぎっておく。
⑤干ししいたけは水でもどし、水気を絞って二つに切り、1センチ弱に切る。
⑥長ねぎは、1センチ強に小口より切る。
⑦鍋に油を熱し、①～⑤までを先にいため、充分いためたところに⑥を加えていため、水気を絞った豆腐を入れてさらにいためる。
⑧⑦にだし汁を加えて一煮立ちさせたら、酒、みりん、しょうゆで味を調え、あくを取りながら野菜がやわらかくなるまで煮て仕上げる。
⑨餅をこんがりと焼いて、温めた椀に入れ、⑧を加えて供する。