「京風雑煮」レシピ〜おせち料理の作り方(松本忠子レシピ)〜
年初めのおせち料理は、一年に一度の出会いの味。新しい年がより歳になるようにと心を込めて作ればこそ、家族はもとより、歳神様にも喜んでもらえるのだと思います。床飾りの掛け軸の富士山、おせちを収める蒔絵の重箱など、晴れの道具で新年を飾りつける。そんなめでたい日にこそ作りたいおせち料理のレシピを、松本忠子先生のレシピとして掲載していきます。
雑煮三選
それぞれのお国ぶりはがはっきりと現れるお雑煮の中でも、西、東、代表的と思われるのが味わいも対照的なこの二つ。まったりとした白みそ仕立ての京風雑煮には、人の頭になるようにと大きな頭芋と、ゆでた丸餅が入ります。
すっきりとしたすまし仕立ての東京風には、角餅を焼いて入れ、それぞれ優劣つけがたいおいしさといえましょう。
材料 (4人分)
- 八つ頭芋(大)…1個(米のとぎ汁)
- にんじん、大根、かつお節…各適宜
- 丸餅…4個
作り方
①八つ頭は皮をむき、お椀に合わせて大ぶりに切って形を整え、面取りをする。
②薄い米のとぎ汁で①をゆで、竹串が通るようになったらゆで汁を捨てて水を替え、さらにやわらかくゆでる。
③大根、にんじんは、ともに2センチ幅で厚さが約3ミリ、八つ頭をたっぷりおおうぐらいの長さの色紙に切り、ゆでておく。
④丸餅はやわらかく煮る。
⑤昆布だし汁に酒を加えて一煮立ちさせ、西京白みそを溶かし入れた吸い地を作り、熱くする。
⑥温めたお椀に②の八つ頭を入れ、③を紅白に見立ててかけ、手前に④の丸餅を入れて⑤の吸い地を張り、天にかつお節をたっぷりのせて提供する。
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注意事項
※著者「松本忠子」の『おせちと年末年始のおもてなし』より記載したレシピになります。
※著作権者本人様より掲載の許可をいただいております。
参考文献
■作品名:『おせちと年末年始のおもてなし』
■著者:松本忠子
■出版社:文化出版社